June 2011

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白猫の見た夢

その猫は、ずいぶんと長く生きた猫だった。
正確には、何度も生まれ変わって、そのたびに猫として生きて、そして、その記憶を持ち続けている猫だった。
どれくらい生きたのかはよく覚えていない。
名前も持たなかった。
過去には名前があった気がするが、それも覚えていない。
そして、今、命の終焉を迎えようとしている。

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屋上のライ麦畑

『どさ』と『ぐしゃ』と『ごん』と『べしゃ』が入り混じったような乾いた音がした。
外がにわかに騒がしくなって、廊下を走る靴音が響く。
それでも、こんなことは、ここではそんなに珍しいことではない。

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苑子さんの楽しい日本語教室

2階から目薬:まぐれで当たることもあるから、挑戦してみることが大切。
犬も歩けば棒に当たる:前をよく見て歩く。
吾唯足るを知る:ハングリー精神の欠落

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