【警告】まえがき【R指定】
エイプリルフールに書いた、R指定になるかもしれなかった話upしました。
18禁になりそうな部分は途中まで書いて燃え尽きたので、今回は無しでw
でも小学生の子は読んだら駄目よw
エイプリルフールに書いた、R指定になるかもしれなかった話upしました。
18禁になりそうな部分は途中まで書いて燃え尽きたので、今回は無しでw
でも小学生の子は読んだら駄目よw
その猫は、ずいぶんと長く生きた猫だった。
正確には、何度も生まれ変わって、そのたびに猫として生きて、そして、その記憶を持ち続けている猫だった。
どれくらい生きたのかはよく覚えていない。
名前も持たなかった。
過去には名前があった気がするが、それも覚えていない。
そして、今、命の終焉を迎えようとしている。
『どさ』と『ぐしゃ』と『ごん』と『べしゃ』が入り混じったような乾いた音がした。
外がにわかに騒がしくなって、廊下を走る靴音が響く。
それでも、こんなことは、ここではそんなに珍しいことではない。
2階から目薬:まぐれで当たることもあるから、挑戦してみることが大切。
犬も歩けば棒に当たる:前をよく見て歩く。
吾唯足るを知る:ハングリー精神の欠落
ナツメちゃんが『ですのて(death note)』を拾ったようです。
どこのカテゴリか分からないw
彼には、父親という存在がなかった。
物心ついたときには、というよりむしろ、最初から。
周りの大人たちは、誰も彼に父親の話をしなかった。
どんな人だったのか。
まるで、そのことについて触れるのがタブーのように。
暇なので続きを書いてみる。
茉莉藻ちゃんシリーズ
久々に苑子さんシリーズ。
あとがき書いて思い出した登場予定人物たち。
あと少しだー。
まだまだいくよー。
1年以上ぶりの今更あとがき。
結構たまっててびっくりw
タイトルから内容が思い出せない(汗)
いつぞやの焼き直しです。
少し手直しをしました。
選択肢によって結末が変わるのか!?
もうすぐ大学も卒業式です。
そろそろ開放されたのかな?
ということで、苑子さんシリーズ
長い話を投稿してみます。
完結するかは未定ですw
勇気ある方はこちらからw
メリークリスマス
皆さん、2007年のクリスマスをどうお過ごしですか?
今日の私は、
朝からライブチケットの確保をして
午前中は事務作業をし
昼には野菜セットを入手し
午後は人ごみにのまれ
夕刻にはなくしていたものを意外な場所で発見し
午後の買物の一つが無駄になった
夕食にミネストローネとチキンとレンコンサラダとアジのたたきを食べ
デザートにクリスチャンでもないのにケーキを食べ
食後にテレビを見ながらダニエルキイスを読み
それに飽きてPCと戯れているところです。
さて、ここまで読み飛ばさず読んだ奇特な方が何人いることでしょうか?
今日は、某ブログを読んで思ったことを責任転嫁しつつ書いてみましょう。
↓をクリック
久しぶりの更新です。
久しぶりすぎて、何ヶ月ぶりか思い出せません(現実逃避)。
確認しろよ
12月なのでクリスマスネタで。
不謹慎すぎて一旦下げたエントリーをこっそりアップw
以下の文章は、多少不謹慎な発想、表現が含まれています。
そのようなものが苦手な方は速やかにこのページを閉じてください。
ただし、読まれた方は感想をどうぞw
時間限定公開ネタだったため書き換えられましたw
何年ぶりかに実家へ帰ってきた。
深い意味はなく、母校を訪ねた。
1日目は小学校。
2日目は中学校
3日目は高校。
時が流れた分、それらは変化し、確かに年をとっていた。
高校生の頃に元ネタを考えたもの。
こんなことをしている受験生だったため入試に失敗したのかもしれないw
此処から―――――――――――――――
3日ぶりに苑子さんから連絡があった。桃をもらったので食べにこないかというお誘い。
いただけるなら何でもありがたい僕は、早速出かけることにした。
これ、3話書かなきゃダメですか?w
もう飽きたんですけど
あと3つだー。
長くなりそうなのでここで分断w
続きをどうぞ。
飽きた方はご自由にw
今更ながらあとがきを書いてみる。
気付いたら13個のショートショートができてたわけで、いろいろと言い訳をしてみようw
構造上、致し方ないとは言え、無粋なところにあとがきのリンクを貼ってしまい、申し訳ないですm(__)m
ちなみに感想はこちらに書いてもらえると助かります。
何とか七夕にあわせた公開にこぎつけた三往一復書簡ですが、最後まで読んでくれた人はどれくらいいるものなんでしょうね?
読んでくれた奇特な人(少数派だと思いますが)は気付いての通り、これは『誰よりも~』の焼き直しです。
そちらを読んでない人は、寧ろ読んでないほうが楽しめる気がするので、運の良かった人だと言うことでw
作者が解説をするなどという無粋な行動は如何なものかと自分でも思いますが、筆力不足により、分かりにくいところが多々あるので、いくつか説明。
咲月の読み方:さつき
昂の読み方:たかし
透とありさとは誰か:咲月と昂の幼馴染。家が近所で保育園が一緒だった
弥生と日和:『やよい』『ひより』と読みます。名前だけの登場。
とりあえず、当たり障りのない部分はこの辺。
余談ですが、咲月の名前は『菊咲月(9月の異名)』から。
苗字の菊池もここから来てます。
作者の中では、菊=コスモスのイメージで。
昂の名前は、昴と懸けたいことが前提にあって、スバル→星→天の川→七夕→笹、の発想飛び。深い意味はない。
ありさと透の名前は小ネタ。
以下、まともなあとがき。ややネタバレ。
恋人にならない男女の幼馴染の話が書いてみたい。
一方通行の手紙から過去を想像したい。
この2つの発想から『三往一復書簡』は生まれました。
生まれると言うほど大層なものではないですが。
タイトルの意味は、『3回行って、1回帰ってくる』と言う意味の造語です。たぶん。
咲月が3通手紙を書いて、1通昂が返して、それに咲月が返信した時点で終わってます。
昂が何を書いたのかは不明。
手紙と言う形にして、文章の下手さを誤魔化そうとしたわけではないです。いや、本当はそれもあるんだけど。
さらにこの下、無粋な解説兼ネタバレ。
すばるちゃんとは誰か:昂の通称。かつ、咲月のウサギのぬいぐるみの名前
昂にもらった卯(ウサギ)でスバル(昴)と誰が考えたか知らんが、つけられた。
文中の『すばるちゃん』と『昂』の使い分け:気分?
弥生と日和:咲月が一種ライバル視してる。つまり恋敵っぽい何か。
手紙を見つけたのは誰か:秘密。咲月が若干メンヘラっぽいので、歳を取った咲月とか?
秋元って?:咲月の新しい苗字です。結婚か離婚でもしない限り、苗字は変わりませんが。
経過した時間は:秘密。ただ、最初の3往に比べて、最後の再往が離れた時間軸に乗ってます。
一応作者の中では結論が出てますが、さすがに伏せました。
二人に何があって、これから何があるのかはご想像にお任せします。
何とかしてどこかに吐き出さないと気持ち悪くて仕方ないことを吐き出そうとして失敗しましたorz
途中からこちらのテンションが上がらなくなり、内容がどうしようもなくぐだぐだになってしまいました。
こういうのをオナニープレイって言うんでしょうね。いやまじで。
18禁的要素のエロシーンは書きかけて燃え尽きたので却下。
叙述トリックを使おうとして分かりにくくなって終わったしorz
一応解説すると
1.現在
2.9ヶ月前。咲月が昂に告った時。
3.6ヶ月前。やらかした。
4.現在
5.現在
とまあ、こんな流れです。
咲月とすばるちゃんとタカシって言う3人がいると見せかけて2人という風にしようとして失敗しました。
ウサギのすばるちゃんの流れは結構気に入ってます。
名前といえば、『咲月』は『さつき』と読みます。一応。
9月の異名、『菊咲月』から付けました。
ちなみに、この菊は、コスモスで、コスモスの花言葉は純潔だそうです。
うん。
まだ書くことは沢山あるけど、疲れたのでこの辺で。
骨組みだけ残して別のものに書き直すか、鴨川奇譚みたく選択肢を付けるか、頑張ってスクリプト書いてノベルゲー形式にするかは考え中ですが、リベンジはします。いつか。
詳しい解説はそのときに。
ちなみに、作中のwebコミックは小島アジコさんの『豚みたいな女の子』です。
読めば分かるw
追記
どうでもいいけど、咲月って相当病んでると思う。
初恋の人の名前をぬいぐるみに付けるとかどうなんだろ。
しかも、昔のあだ名とかならともかく、今でもそう呼んでるとか。
実はタカシとすばるちゃんの区別がついてないんじゃないだろうか…。
どうして私が書くとみんなヤンデレになるのか、目下それが疑問です。
「おまっ、こんなところで何して…、いい、とにかく中入れ」
ソノコは部屋に入るとベッドの縁に腰を下ろした。
「ソノコ」
何?とでも言いたげにこちらを見る。
「どうやってここまで来た?」
「…」
「とりあえず家に連絡するからな。みんな心配してると思うし」
好きにすればいい。そう言うかのようにソノコはそっぽを向いた。
「あ、もしもし。うん。ソノコがうちに来てるんだけど。え、うん、そう。明日連れて帰るから。うん、分かった」
家に電話して、ソノコの無事を伝える。そうしないと、今夜はおそらく家族総出の夜通し捜索となっただろう。ソノコは家族から溺愛されているのだ。
「ほれ、とりあえず水」
カップに入った水をテーブルに置くと、ソノコはそれを飲み、口を開いた。
「ぴー」
(完) 家出してきたインコ
「おまっ、こんなところで何して…、いい、とにかく中入れ」
緑のコート、ソノコを立ち上がらせ部屋に入れる。
彼女は無表情のままで、自分からは全く動こうとしない。まるで人形だ。
ソファーなんて高尚なものはこの部屋にないので、仕方なくベッドに腰掛けさせる。
「ソノコ」
何?とでも言いたげにこちらを見る。
「どうやってここまで来た?」
「…電車」
そりゃそうだろうな。江戸時代じゃあるまいし、まさか徒歩のはずがない。
「何で急に?連絡ぐらいくれたっていいじゃないか。しかもこんな時間まで廊下に座り込んで。どれくらいああしてたんだ!」
「…」
無意識のうちに問い詰めていた。ソノコは怯えた様な表情を見せる。
「ごめん。でも危ないだろ」
「…朝一で、でてきた」
「朝一。…っ、今7時だぞ!半日ここにいたって言うのか!?」
こくり。
ソノコは頷いた。
なぜ…。家出でもしてきたのか。それなら納得がいく。家を出ても、友達の家じゃすぐ見つかる。ここなら見つかるまでの時間も稼げるし、すぐに連れ戻されることもないと考えたんだろう。
「ソノコ、詳しいことはいい。明日は土曜日だし、ゆっくり聞くよ。とりあえず今日はもう寝ろ。あ、飯は?俺は食ってきたけど、何か作ってやるよ」
「いらない」
はっきりとした拒絶だった。俺の知らないソノコがそこにいるみたいだった。疲れて気が立っているんだろう。
「もう寝ろ。ベッドは使っていいから」
ソノコが小さく頷いた。それから両手をこちらに伸ばす。まるで抱っこをせがむ子供のように。
何だ、と言いかけた所で腕を掴まれた。引っ張られてベッドに倒れこむ。
「ちょっ、ソノ」
そのままソノコは体勢を変え、俺が下になる。
ソノコの瞳はとても深い色をしていて、とても深く澄んでいた。
全ては、俺の弱さが原因だ。
きっぱりとした拒絶をしなかった弱さ。
朝日が差し込む部屋と、隣で眠るソノコ。
全て俺の…。
「おはよう」
「…おはよう」
ソノコは寝起きが悪い。朝の機嫌は最悪だ。
昨夜ろくに寝ていないから余計だろう。
「コーヒー、飲む?」
「う゛ー」
引き剥がすように起き上がると立ち上がって伸びをする。
パジャマはないので、俺のTシャツを着ている。そういうファッションにも見える。
朝日の差し込む部屋で、角突き合わせてコーヒーを飲む。二人とも寝不足だ。
冬の朝のエンジンのように、ゆっくりと頭が回り始める。
「次こそは負けないんだからねっ」
びしっっとこちらを指すと、ソノコがいきなり叫んだ。
「賭けブラックジャック、今夜こそは取り返すんだからっ!」
ソノコは負けず嫌いだ。昨日夜通しでやったブラックジャックで負けたのがよほど悔しかったのだろう。
…今夜も眠れそうにない。
(完) ギャンブラー・ソノコ
それからソノコは、当たり前のように生活を始めた。
朝起きて2人分の朝食を用意し、洗濯をする。俺は仕事に行き、帰ると夕食とソノコが待っている。絵に描いたような、むしろママゴトみたいな新婚生活と表現するのがぴったり来る生活。
しばらくすると、ソノコは仕事を始めた。近所のスーパーの食品レジ。みんな親切で楽しい、と言っている。
「わすれもーのはないーかとーよかぜがーむねをたたーくたびー」
ソノコはずっと台所に篭って鼻歌を歌っている。何でも、餃子を皮から作るそうだ。朝から張り切っている。
そういえば、こんなに楽しそうなソノコを見たのはこれが初めてかもしれない。これまでは、ただ近くにいるだけでまともに向き合っていなかった気がする。
「ソノコ」
「ん?」
テーブルに皿を並べていた手を止め、こちらを見る。
「今度の休み、どこか遠出するか?どこ行きたい?」
「どこがいいかなー」
「京都か?」
ソノコがきょとんとした顔をする。俺は慌てて続けた。
「ほら、いつも歌ってるあの歌。京都の歌だろ?かーもがわーにゆこーうって」
「…あ、うん。京都がいい。京都行こう」
それだけ一息に言うと、ソノコは笑った。花が咲くような笑顔だった。
土曜日の午後9時、俺とソノコは京都市内の旅館にいた。朝一の新幹線で京都に来て、一日観光。明日も少し観光をして、夕方の新幹線で帰る。そういうプランを立ててある。
「少し散歩でもしよう」
ソノコを連れて外へ出る。明るく振舞ってはいるが、行きの車内からずっと何かを気にしていることは気付いていた。『途中で降りれば、家に戻れる。』きっとそれを考えていたのだろう。俺は気付かないふりをしていた。せめて今だけは、何も考えずにいて欲しい。
鴨川には、噂に聞くように恋人たちが集っていた。川辺に並んだ彼らを橋の上から眺める。
「暑い…」
「水辺はだいぶ過ごしやすいよ」
「だな」
橋を渡り川を越え対岸に渡る。どこから見ても恋人たちは大勢いて、川の流れは穏やかだった。
「ありがとね」
「ん?何か言った?」
「ううん。なんでもないよ」
それから来たときとは違う橋を渡り、コンビニに立ち寄ってから旅館に戻った。ソノコの白いワンピースがどうしてか、悲しかった。
目が覚めたとき、ソノコはいなかった。荷物もなかったし、布団もたたんであった。朝食の時間になっても戻ってこなかったし、チェックアウトの時間になっても同じだった。
「やっぱり…」
どうしてか、そう独り言ちていた。
ソノコは1人で実家に帰っていた。
なんとなく予想はしていたことだ。
そして半年後、お見合い結婚をした。
もちろん、俺も式には参加した。
両親は泣いていた。
父親も、血のつながらない母親も。
ソノコは、自分をここまで育ててくれた父親と母親、そして母親の連れ子の義理の兄に感謝の気持ちをつづった手紙を読み上げた。
俺はたった一人の兄として、妹の前途を祝福する言葉を述べ、両親はいっそう激しく泣いた。
ソノコの家出は、鍵のかかった箱に仕舞われて、二度と外には出てこなかった。
(完) そしてソノコは嫁に行った
ソノコは翌朝、橋の下、鴨川の岸辺で見つかった。
そのまま入院して、5年が過ぎた今でも病院にいる。
見舞いに行くと、話ができることもあるし、できないこともある。
会話が成立する日もあるし、そうでない日もある。
おそらくソノコが退院することはないだろう。
それでもいい。
俺はソノコのそばにいる。
(完) 永遠の回廊
5年が経った。
あれからソノコからは何の音沙汰もない。どこで何をしているのかも分からない。
そんな折、あの曲を見つけた。
ソノコは賭けていたんだろう。あの生活が、いつまで続くか。
あの曲に自分たちの姿を重ね、模倣しようとした。
到達点を決めて、そこへたどり着いたら、ジ・エンド。
そう、鴨川でさよならを言うために。
あの日、ソノコは何らかの決意を胸に俺を訪ねたのだろう。
結局、ほとんどのことが分からないままだ。
もう、忘れてしまおう。
彼女が残したこの曲が終わったら。
♪ふたりーでかーもがわーにゆこーう
まーなつのみずーべにゆこーう
やさーしかったあーのよーるのかわーのなーがれーをみーにゆこーう
さよーならはそーこでゆおーう
あのーはしをまーたわたろーう
(完) さよならはそこで言おう
土曜日の午後9時、俺とソノコは京都市内の旅館にいた。朝一の新幹線で京都に来て、一日観光。明日も少し観光をして、夕方の新幹線で帰る。そういうプランを立ててある。
「少し散歩でもしよう」
ソノコを連れて外へ出る。明るく振舞ってはいるが、行きの車内からずっと何かを気にしていることは気付いていた。『途中で降りれば、家に戻れる。』きっとそれを考えていたのだろう。俺は気付かないふりをしていた。せめて今だけは、何も考えずにいて欲しい。
鴨川には、噂に聞くように恋人たちが集っていた。川辺に並んだ彼らを橋の上から眺める。
「暑い…」
「水辺はだいぶ過ごしやすいよ」
「だな」
橋を渡り川を越え対岸に渡る。どこから見ても恋人たちは大勢いて、川の流れは穏やかだった。
「ありがとね」
「ん?何か言った?」
「ううん。なんでもないよ」
それから来たときとは違う橋を渡り、コンビニに立ち寄ってから旅館に戻ることにした。
「ソノコ」
ふと振り向くと、そこに白いワンピースは見当たらなかった。
フロントに聞いてみても怪訝そうな顔をされた。
「お一人様でのご宿泊だと伺っておりますが」
当然のように1人分しか用意されていない朝食を食べ、1人で町へ出た。
予定していた寺社を巡り、最後にたどり着いたのは、有名人が多々訪れている神社。
参拝を済ませて鳥居をくぐろうとした時、声が聞こえた。
「彼女は無事に成仏できたようだ。若いのよ、優しすぎるのも考え物にある。この世のものではないものに幻を見せられてしまうからのぉ」
振り向いたがそこには誰もいなかった。
「ソノコ…?」
その名が口をついて出た。
…ソノコって誰のことだろう。そんな知り合いいたっけな。
そもそもどうして突然そんな名前が浮かんだんだろう。
解せない気分のまま、俺は京都を出発した。
(完) 橋のたもと