アピアランスのみで型抜き文字の作成する方法【Illustrator Tips】

はやし@color_chipsです。
Illustrator使っていますか?
最近は仕事でデザイナーっぽいこともやらせてもらっています。
自社紹介のチラシやWebに少し関わらせてもらっているといったところ。
こういうことやるのにはやはりIllustratorやPhotoshopは欠かせないですね。

今回は、Illustratorで抜き文字を作成する必要があったので、
アピアランスだけで何とかできないかと思いたち、考えてみました。
そしたら結構簡単に出来てしまったので、やり方紹介します。

アピアランスとは

オブジェクトの構造を変えずに様々な効果を与え見た目を変えることができる機能です。
オブジェクトをゲームのキャラクタに例えると、様々な武器やスキル、属性をキャラクターに与えて、
強くしたりかっこ良くしたりするイメージと似ています。
どんな洋服や装備を付けても、元のキャラクターは変わらないですよね。
アピアランスも、掛ける効果次第で見た目が凄く変わりますが、元のオブジェクトは何も変わりません。

アピアランスの何が便利かというと、
通常は複数のオブジェクトを使うような複雑なイラストやイメージを、
変更・複製などオブジェクトの管理が非常に楽になります。
例えば、テキストオブジェクトであれば、効果をつけたあとにテキストを打ち直すことができます。
アピアランスはコピー、登録ができるため、後から別のオブジェクトに同じ効果を適用する場合なども簡単です。

参考資料:
イラストレーターのアピアランス機能についておさらい | Handy Web Design
アピアランスは名前の通り外観に関する機能で、構造は変わらずに見た目を変えることができるという便利なものです。指定したオブジェクトの線・塗り・透明度・効果を変更、追加することができるので意外と色々なこと ...


イラレラボ illustrator-labo - dot-Aiに備えてアピアランスの基礎の基礎! その1



アピアランスで抜き文字を作成

appearance_nukimoji_20130917.png
上の画像で全てを説明してしまっていますが、順をおって。
①適当な文字を打ちます

②「塗り」を追加します
ここで追加する塗りが、抜き文字のベースになります。

③追加した「塗り」を長方形にする。
「形状に変換」で長方形にします。文字領域より大きいサイズで指定します。
文字に対する長方形化は以下を参考に
ブロック図のためのアピアランス機能【illustrator Tips for Document】 | Graphics/Art - color pencils
illustratorにはオブジェクトの色や属性を記憶しておくアピアランスという機能があります。 このアピアランス機能を使ったTipsです。 ...




④「文字」をアピアランス上で一番上にする
アピアランスの順番は結構重要(※1)で、後の「型抜き」のために「文字」の位置を一番上にします。

⑤「前面オブジェクトで型抜き」
かけますが、思うような効果にならないと思います。なので次の対応を。

⑥「型抜き」効果をアピアランスパレット上で移動
「前面オブジェクトで型抜き」効果を追加した塗りの下に移動すると、あら不思議、完成です。
こうすることで「塗り」に対して「型抜き」効果がかかり、この時の前面オブジェクトとは「文字」のことです。

⑦完成!
以上でアピアランスによる抜き文字が完成です。
テキストを後から打ち直すことができます。便利!

アピアランスで実現するのは一見面倒ですが、後からその効果を実感すると思います。



※1.アピアランスの順番は結構適当な面もあり、感覚と合わない場合もあるようです。
参考:
Illustratorのアピアランス設定は、設定をかける手順によって結果が変わる - ちくちく日記
私がその中で気になったのは 「まったく同じ(と思われる)アピアランスを設定しているのに、結果が違ってしまう」というもの。 ...


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